リアのナンバーフレーム取り付けのために、自分で運輸局へ行って再封印してもらう記録

2025-4-26

クルマを購入するときに必ずと行っていいほどあるオプション、ナンバーフレーム。僕はホンダのステップワゴンを購入したときにつけるか悩んで、「乗り出しを抑えたいのでいまはいいや、あとで付けれるっしょ」というノリで購入時のオプションとしてナンバーフレームをつけることは断った。今思えば愚かである。あとからつけるかもしれないならば、購入時に一緒につけておくべし。

ナンバーフレームをディーラーで買う

フレームはピンキリで、やすいものも、取り外しをしないタイプもあった。しかし純正で固めるのが好きなタイプなので、ディーラーに正規品の取り寄せをお願いした。コレ。

すると営業の方から…「後付けでの再封印はwaddy様ご自身でお願いすることになりますがよろしいですか?」(聞いてくださってありがとう)

え?なんて??

(なんですか再封印って。アレですか?一度ステップワゴンをどこかに格納して儀式をしなきゃいけないんですか?(あながち間違ってない)どういう作業なんですか?素人でも大丈夫なんですか?)「はい、大丈夫です!」

見栄っ張りの愚か者メエ〜〜〜〜〜〜〜〜

調べる

どうやらナンバープレートの封印は、運輸局で正式に登録し、検査後にナンバーを取得した証しなんだそう。車両の盗難を防ぐ目的がある。

https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-construction/subcategory-supplies/faq008https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-construction/subcategory-supplies/faq008


JAFより

この封印がない、破損している、ナンバープレートの属する運輸局と異なる(足立ナンバーなのに「大」の封印など)場合、取締の対象となる。

オプションのナンバーフレームは…

つまり、オプションでお願いすると、ディーラー(ないし依頼された組織)があらかじめナンバーフレームを取り付けた状態で運輸局でナンバー登録・封印してもらっているってことだね。知らなかったです。そんなことをやってくれていたなんて…。

ナンバーフレームを後付けする手順を確認する

封印の役割はわかった。では納車されたあとに自分でナンバーフレーム取り付け・再封印したい場合はどのようにすればいいのだろう。ここからさきは僕の実体験ベース・足立運輸局での話になるため、参考にする場合はご自身の運輸局の流れに合わせて読み替えてください。

  1. ナンバーフレームを買う
  2. ナンバーフレーム(フロント)をとりつける
  3. 足立運輸局に行く(平日のみ)
  4. 封印を破壊して、ナンバーフレーム(リア)を取り付ける
  5. 再封印してもらう

ざっくりこういう流れになる。

1. ナンバーフレームを買う

いまは、封印を外さなくてもリアに取り付けられるフレームもあるようです。いろいろ調べてみてください。僕は純正のものがつけたかったので、それは封印解除する必要がありました。

2. ナンバーフレーム(フロント)をとりつける

リアと違いフロントは封印がない。ナンバープレートを外すための工具はだいたいフロントとリアで共通なので、フロントにとりつけて先に感触を掴んでおくとよい。ステップワゴンの場合は少し大きめのプラスドライバーがあれば取り外し・取り付けできた。

ナンバーフレーム自体はスライドさせてはめ込むタイプのものでああるため、ナンバープレートをナンバーフレームに取り付ける際は特別な工具は不要。はめ込んだら同じボルトを使ってナンバープレートをとりつける。

3. 足立運輸局へ行く(平日のみ)

再封印するためには運輸局へ出向く必要がある。代行などもあるようだが、1万円以上とられるのでいったんここでは考えない。自分でやれば70円で済む。

準備編

以下のものを揃えておく。

  • 車検証
  • 再封印申請書.PDF by 各種様式 - 関東運輸局
  • 工具
    • フロントフレームで作業したときと同じプラスドライバー(リアにも同様のボルトがある)
    • マイナスドライバー(封印破壊用) / 目的なく持ち歩くと取締を受ける可能性もあるため、プラスドライバーで強制突破するでもよい
    • マイクロラジオペンチ これみたいなやつ。(封印破壊用)
  • 70円(封印台座代)

先述した通り、封印とは車体とナンバープレートがたしかに正式なものであるという証明になる。よって、素人の手で付け替えたりすることはできない。車体とプレートがまったく同じものであっても、一度ナンバープレートを取り外す場合、必ず車体番号となんばプレートを目視で確認してもらい、再封印してもらう流れになる。そしてそれを行ってもらう場所こそが運輸局というわけだ。日本各所に地方運輸局があるが、再封印だけなら基本的に最寄りの場所で問題ないだろう。

僕は東京・足立の運輸局で再封印してもらった。


足立自動車検査登録事務所

再封印申請書の記載内容

再封印を受ける理由は、 その他 - ナンバーフレーム取り付けのため

で問題なかった。

自動車登録番号は基本的にナンバープレートに記載されているものを書けば問題ないが、念の為車検証に記載されている「自動車登録番号」をそのまま転機するのが無難だろう。

また、車体番号は車種によって刻印されている場所が異なる。おおよそ運転席脇か、ボンネットを開けてのエンジンルームに刻印されている。ステップワゴン(RP8)の場合は運転席横のカバーを開けたところに刻印されていた。

足立運輸局での流れ

ざっくり以下のとおり。

  1. 自動車を停める
  2. A棟(総合受付)に再封印申請書と車検証を提出する「再封印お願いしま〜す」
  3. 「B棟へ行ってください」と言われ、再封印申請書と車検証は返される
  4. ここでクルマにもどり、リアの封印を破壊してナンバーフレームを取り付ける。ボルトは仮締め。
  5. B棟(ナンバーセンター)へ行き、ナンバーセンターの受付に再封印申請書と車検証を提出する
  6. 70円を支払い封印の台座をもらう。駐車したクルマの位置を伝える。(5〜10分後に再封印担当の方がやってくる流れ)
  7. クルマにもどり、封印の台座を通した状態でボルトを本締めする
  8. しばらく待ち。再封印担当の方がやってきて、車体番号を確認後、再封印を実施
  9. おわり。解放される

一番きをつけたいのは再封印を破壊してリアのナンバーフレームを取り付ける作業をどのタイミングでやるか、という点だ。慣れている人であればさっさと手続きを済ませ、再封印担当の方がやってくる数分の間で作業を完了できるだろう。さらに、再封印担当な方がやってきたタイミングで、まだ再封印できない状態だったとしても、怒られたりすることはなくきちんと待ってくれるのでとくだん問題はない。

将来の自分含め、ほとんど手順がわからない状態では、ゆっくり作業したい。あわててフレームが変な状態で取り付けられてしまったり、ましてやボディを傷つけてしまったとあっては元も子もない。よって僕はA棟からB棟へ移動するタイミング(総合受付からナンバーセンターへ移動するとき)、ナンバーセンターの受付前にリアのフレームをとりつけることをおすすめする。ただし、この場合も注意するべき点がある。営業時間だ。だいたいの運輸局では昼休みがあり、夕方早く(16時とか)におわるため、それまでにナンバーセンターで受付ができるよう計算して訪問・作業しよう。

ここまでわかってしまえば、あとはもうほぼ勝ち確である。

封印破壊〜再封印

写真とともに記録を残しておく。


初期状態

ちなみに下部の黒いツメ(ステー)はそのままで問題ない。プレートとフレームの間にちょうどおさまる。運輸局へ行く前、慌てなくてすむようにあらかじめディーラーへ確認した。


封印を破壊(ドキドキ)


露出


ボルトをはずしてプレートをフレームに差し込み


ナンバーフレームのツメにしっかりカチっとはめる


リアに仮締め


仮締めした後、ナンバーセンターで受付・台座を買う


台座ごとボルトで本締め。あとは再封印するだけ


担当の方がクルマまできてくれて再封印完了!

おわり!

車検場にいかないように注意してください。駐車場から出口までのルートを徒歩で確認しておくとよいかもしれません。これでフレームがついた状態で公道へ出られます。お疲れ様でした。